新型コロナウイルス感染症を巡り、県は23日、修学旅行を中止や延期にした学校に対し、キャンセル料を補助すると発表した。県立学校と私立学校が対象。同日の県議会本会議に提出した2020年度一般会計6月補正予算案に計4億732万円を計上した。
県教育委員会によると、県立高校の修学旅行は例年10~11月がピークで、行き先は沖縄県や北海道が多い。感染拡大に伴い、中止または延期した場合、保護者負担となるキャンセル料を全額補助する。
補助額は国内の修学旅行の場合、1人当たり上限4千円、海外への語学研修は同6千円(私立学校は同1万1千円)。対象となる生徒数は県立学校で約3万6千人、私立学校で約3万9千人をそれぞれ見込む。
県教委高校教育課は「感染状況を見ながら計画通り実施できるかどうか検討している学校が多い。今後、支援を必要とする学校が出てくるときに備えたい」としている。