2020年の東京五輪・パラリンピック開催を前に、秦野市消防本部は17日、同市平沢のカルチャーパーク駐車場でテロ対策合同訓練を実施した。県警、秦野赤十字病院、同市役所、神奈川中央交通西(平塚市)と連携し、106人が参加した。
五輪選手の練習場所と仮定した秦野市戸川の県立山岳スポーツセンター方面へ向かう路線バスが、何者かに乗っ取られたという想定で行われた。秦野署員がバスを駐車場に誘導、“犯人”を制圧したが、車内のペットボトルから有毒ガスが発生。防護服を着た消防隊員が、車内で倒れた乗客2人を搬送した。続いてNBC(核・生物・化学)テロに対応する県警の専門部隊がボトルを回収した。
訓練後、高橋昌和市長が「関係機関と連携を密に取ることは、災害発生時の迅速な応援態勢につながる。困難な事案でも、危機管理態勢が揺るがないよう全力で取り組む」と話していた。