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新型コロナ 県内議員に聞く(2)
医療体制不備露わ 立憲民主県連代表 阿部知子氏

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2020年6月9日(火) 15:00

立憲民主党県連の阿部知子代表
立憲民主党県連の阿部知子代表

 ─医師でもある議員として、政府対応の評価は。

 「徹底的に検査をして陽性者は隔離するのが感染症対応の原則なのに、新型コロナウイルスを軽く見た政府は大きく失敗した。当初、『37・5度以上の発熱が4日以上続く』を相談・受診の目安としたため検査が制限され、経路不明の感染が広がった。検査が十分でないから緊急事態宣言の発令も後手だった」

 ─医療提供体制に問題はなかったか。

 「感染症法は1998年に制定されたが、備える体制をつくってこなかった。保健所の数は3分の2に減り、1万近くあった感染症病床も採算性が悪いとして2千床程度になった。なんとか持ちこたえているのは医療者の頑張りによるもので、厚生労働省の医療政策の根本的な誤りが露呈した。神奈川県が医療体制の整備にいち早く乗り出した点は高く評価したいが、全国でも力を入れるべきだ」

 ─外出自粛などを国民に求める上で、信頼関係が重要と指摘している。

 
 

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