南足柄市議会9月定例会は21日の本会議で、「道の駅 金太郎のふる里(仮称)」の整備計画にかかる造成費約2360万円を盛り込んだ2018年度一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。市にとって3回目の提案でようやく承認された格好で、賛成は9、反対は6だった。
加藤修平市長は取材に対し「ぎりぎりのタイミングだった」と安堵(あんど)の表情。「市民、議会、関係団体と地域の産業と経済の活性化の拠点づくりに尽力したい」と述べた。
本会議の討論では、高田三郎氏(無会派)が反対の立場から「市は昨年12月までは農地転用の手続きを進めると説明したが、今年1月には地域振興上の必要性の高い施設として転用手続きは必要ないと言いだした。その経緯は理解できない」などと指摘。加藤洋一氏(同)も民業圧迫の懸念に加えて「第1種農地を道の駅などに転用する条件は国道や県道の沿道か、高速道路インターチェンジから約300メートル以内の区域と限定されているはず。(将来)農地法の運用の適用外だと指摘されることを憂慮する」と反対を表明した。
一方、賛成を表明した臼井忠欣氏(公明党)も過去の答弁で市の熱意が感じられなかったことに触れ、「最大限の努力が大切であると肝に銘じてほしい」とくぎを刺した。