昨年夏の参院選を巡る公選法違反事件で秘書らが起訴された自民党の河井克行前法相と妻の案里参院議員が、事件の説明を拒んだまま国会への出席を続けている。夫妻は安倍晋三首相ら官邸中枢に近いとされ、案里氏を初当選に導いた党の巨額資金が買収に使われた疑惑も浮上。検察庁法改正案の対応で政権批判が強まる中、これ以上のダメージを避けたい自民党内に夫妻をかばう雰囲気はない。
「いずれね」
参院選で車上運動員に法定の上限を超える違法な報酬を支払ったとされる事件。案里氏は公設秘書が起訴内容を認めた公判の翌20日も参院本会議に出席した。