三浦市三崎水産物地方卸売市場(同市三崎)の改修事業費が、2018年度当初予算時の見込みより約6億8千万円増額することが12日、分かった。入札不調で、市が積算を見直した。増額の理由について、市は「工事費や、製氷や排水など特殊設備の価格が高騰している」としている。
同日開かれた市議会第3回定例会の総務経済常任委員会で、市が説明した。
市は事業費を2018、19年度で計約24億円と見込んでいた。だが5月の一般競争入札が不調に。積算を見直し、費用が膨らむことが分かった。増額分については、国庫補助金や県負担で賄い、市の支出は約400万円。
また当初予算時で19年度完了としていた工事については「19年1月に着工し、20年秋に完成する予定」と答弁した。
工事は、冷凍マグロ専用の低温卸売市場が4月に隣接地にオープンしたことに伴い、荷さばき場や製氷施設を改修するほか、冷凍マグロを裁断するための一次加工場を整備する。