湯河原町は11日、昨年1年間に町内を観光で訪れた宿泊客が68万694人となり、前年比で約10万人増えたと明らかにした。同日開会の町議会9月定例会で報告され、冨田幸宏町長は「ようやく明るい兆しが見えてきた」と述べた。
原田洋氏(無所属)の一般質問に答えた。
冨田町長は、増加要因について昨年春に開業した大型リゾート宿泊施設に起因するものが大きいとし、「それに連動するように町内に飲食店舗が新規開業するなど明るい材料がそろいつつある」と語った。
町観光課などによると、観光目的の宿泊客は1990年の133万4千人をピークに低迷。過去に微増したこともあったが、2017年の増加は「劇的な変化」(同課)という。一方、日帰り客は同じく1990年の713万人がピークで、2017年は262万7816人と回復傾向には至っていないとしている。
冨田町長は「今後は万葉公園(同町宮上)を、温泉場の町歩きと癒やしの拠点となる空間・機能を備えた魅力あふれる公園に進化させたい」とも答弁した。