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横浜市長、市民の聴取「検討」 パブコメでIR否定論多数

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2018年9月11日(火) 20:29

IR施設の誘致先として有力視されている横浜港の山下ふ頭=横浜市中区
IR施設の誘致先として有力視されている横浜港の山下ふ頭=横浜市中区

 横浜市が策定中の中期4カ年計画(2018~21年度)の素案に対するパブリックコメント(意見募集)で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関する意見が全体(2129件)の2割(433件)を占め、ほとんどが否定的な意見だったことに関し、11日の市会本会議で質疑が相次いだ。林文子市長は「市民の関心が大きいことを示していると思う」との見解を示した。

 大山正治氏(民権フォーラム)はパブコメ結果への見解と、IRに限定して市民の意見を聞く機会を設定する考えがあるのかを質問。市長は、IRの制度の詳細が固まっていないなどとして「現時点で市民にご意見をいただける状況にはない」とした。一方で、市民に意見を聞く時期や方法を「今後検討する」とも答弁した。

 三輪智恵美氏(共産党)は、市が素案へのパブコメを踏まえてまとめた同計画原案で、IRへの記述が「検討する」で素案と変わっていないことを疑問視。パブコメの意見が反映されていないと批判した。

 井上さくら氏(無所属)は、市が「情報提供依頼」としてIR事業者から横浜に誘致した場合の構想案を募集していることに触れ、「事業者に対しては時間と予算とエネルギーをかけて意見を聞き、市民の意見は門前払いにされている。公平、中立な態度と言えるのか」と批判。「白紙」としている市のIRに対するスタンスを追及した。

 これに対し、市長は「市はあくまでも白紙の状態。(事業者への情報提供依頼は)いろんな意味で勉強させてもらいたいということ。決して市民を門前払いしているわけではない」などと述べた。

 
 

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