茅ケ崎市は、地震で倒壊の危険性がある民間のコンクリートブロック塀の撤去などを対象にした支援制度を10月から開始する。約130件分の事業費3300万円を計上した2018年度一般会計補正予算案を、8月31日に開会した市議会第3回定例会に提出した。
地震で倒壊の恐れがある個人所有の危険なブロック塀の撤去や改善について、市は以前は補助していたが「徐々に利用が減った」として09年度に終了。10年度以降は緑化の推進を主眼とした生け垣の設置補助事業の中でブロック塀の撤去を補助対象とし、18年度は当初予算で30万円を計上していた。
市は大阪府北部地震でブロック塀が倒れて女児が死亡したことを受け、同事業の範囲を拡大し、制度を運用する。
高さ1・0メートル以上のブロック塀などが対象。撤去は20万円、生け垣またはフェンスの新設は10万円を上限に費用の一部を補助する。補助率はいずれも工事費の2分の1。
また、市は公共施設についても、危険なブロック塀などが見つかった19施設の塀の撤去費用として、補正予算案に計4350万円を計上した。
補正予算案可決後、実施する予定。