
南足柄市の加藤修平市長は、2020年春の開業を目指す「道の駅 金太郎のふる里(仮称)」整備事業費約2360万円を盛り込んだ18年度一般会計補正予算案を、7日開会の市議会9月定例会に提出する。事業の採算性への懸念などを理由に、3月と6月の定例会で議会側から「凍結」するよう突き付けられたが、3度目の提案を前に、市長は事業の必要性を強調している。
市議会は3月、6月の定例会とも、造成工事にかかる費用を減額修正し、可決した。6月定例会で修正案を提出した議員は理由に、地域振興や活性化について市民への説明不足、土地利用規制に対する法解釈の甘さ、事業の採算性や農産物への安定供給への懸念を挙げた。
3日の定例会見で、市長は土地利用の適法性について「県に再度、確認している」とし、「合法、適法の下に、県と一緒に整備してきた。開会までに、できるだけ具体的に説明できるようにしたい」と述べた。
その上で「認定農業者や参入する事業者からは、農産物の販売拠点になることで農業の振興や地域の活性化につながると、早期の設置を望む意見をいただいている」と強調。近隣の商業事業者やJAかながわ西湘からも、相乗効果を期待する声が上がっていることを紹介し、事業の必要性を説いた。