国土交通省関東地方整備局の松永康男副局長(54)が着任し、会見で「『安全』を担保し、そして働く人たちの心と体の『健康』をケアしてもらうことで、いい仕事をしていきたい」と抱負を述べた。
2020年東京五輪・パラリンピックに間に合わせなければいけない主要プロジェクトとして、東京港の臨港道路南北線の整備や、羽田空港の飛行経路見直しに伴う施設の整備を挙げた。「ある種の突貫工事にならざるを得ない。事故やトラブルなくやっていかなければならないノルマがある」と気持ちを引き締める。
県内では川崎港臨港道路整備事業や、横浜港南本牧ふ頭MC4コンテナターミナル整備事業、大黒ふ頭の再編改良事業などが同時進行で進む。「物流の現場を見る、工事の現場を見ることで現場を主体的にサポートしていきたい」と語る。
関東地方整備局での勤務が長く、4回目の赴任。港湾空港部長の経験もあり、横浜港のクルーズ客船受け入れ強化に力を注ぐ。「新港ふ頭の新たな客船ターミナルは19年秋に供用する予定で、インナーハーバーが活性化する方向に持っていきたい」