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小此木防災相就任1年インタビュー 豪雨被害復旧に全力

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2018年8月6日(月) 11:23

インタビューに応じる小此木国家公安委員長兼防災担当相=内閣府
インタビューに応じる小此木国家公安委員長兼防災担当相=内閣府

 国家公安委員長兼防災担当相の就任から1年を迎えた小此木八郎氏(衆院3区)が5日までに、神奈川新聞社のインタビューに応じた。西日本豪雨の被災地復旧に全力を挙げる姿勢を示し、「政府と関係自治体が一体となって取り組む」と強調した。

 -政府の危機管理を担った1年だった。

 「首相には就任時に『危機管理は小此木さんに任せる』と言われた。就任直前に九州北部豪雨があり、就任後にも相次ぐ台風被害や北朝鮮によるミサイル発射、核実験があった。いつ何があるか分からないので東京を離れず、この1年で横浜の自宅に泊まったのは選挙期間中の1度だけ。実際に働く防災部局や自治体職員の皆さんに信頼される大臣でありたいという使命感でやってきた」

 -視察した西日本豪雨の被災地などの声を施策にどう生かすか。

 「政府としてのこれまでの経験の蓄積を踏まえ、物資調達だけでなく人的な面でもプッシュ型と言われる積極支援をしてきた。政府と関係自治体が一体となり、被災者の生活やなりわいの再建に全力を尽くしたい。被災地では厳しい意見をいただくこともあるが、飛び込んでいくということが大事だと思っている」

 「(昨年12月に運用を見直した)激甚災害の指定も大規模災害の場合、最速1週間程度で指定見込みを公表するようになった。被災自治体の財政的な不安を取り除くために、一歩進んだという感じはある。ただし満足することなく、さらに迅速にできないか考えていく」

 -官民一体で取り組む課題解決は。

 「被災地でのボランティア受け入れを巡っても一部地域に人材が偏ったり、活動内容が重複したりという課題があったことから、効果的な支援につなげるため、内閣府で情報共有の会議を7月に開いた。各機関の意識が高まっていることはありがたい」

 -2020年東京五輪や来年のラグビーワールドカップなど、国際イベントでの警備対策は。

 「国家公安委員長としてカナダで開催された先進7カ国(G7)の治安担当相会合などに出席し、サイバー空間での治安対策を各国で協力して進めていくことの重要性を確認した。国際イベントの際にテロリストが入国しないとも限らず、各国と情報交換をしながら備えている」

 -座間市のアパートから9人の切断遺体が見つかった事件や、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害された事件、横浜市の旧大口病院での点滴殺人事件など、社会に衝撃を与えた事件が県内で相次いだ。

 「防犯、治安対策は政府全体でしっかり行わなければいけないが、人間の在り方のようなところもある。政治家として、しっかり取り組んでいかないといけない問題だ」

 -自民党県連会長としては来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)をどう戦うか。党として複数候補の擁立も取り沙汰されている。

 「まだ正式に決まっているわけではない。ただ、チャンスはしっかりと狙わないといけない」

 
 

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