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参院選、神奈川改選4議席 自民「複数」、野党調整難航

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2018年8月2日(木) 16:30

写真左から、浅賀 由香氏、松沢 成文氏、牧山 弘恵氏、佐々木さやか氏、島村 大氏
写真左から、浅賀 由香氏、松沢 成文氏、牧山 弘恵氏、佐々木さやか氏、島村 大氏

 通常国会が閉会し、県内では来夏の参院選に向けた各党の神経戦が熱を帯び始めている。神奈川選挙区の改選4議席を巡り、目下最大の焦点は与野党の擁立姿勢だ。「安倍1強」が続く自民党は単独か複数か、野党支持率トップの立憲民主党の主戦論は本気なのか-。春には統一地方選もある12年に1度の「選挙イヤー」。各党は候補者が乱立する戦いの構図を思い描き、戦略を練っている。

 五輪メダリスト、キャスター、タレント、首長経験者…。県政界を飛び交う“ビッグネーム”に、与野党の県連関係者が神経をとがらせる。いずれも来夏の候補者リストに名を連ねる可能性が取り沙汰されている新人だ。中でも自民の「2人目」を巡る臆測は党内外に波紋を広げ、現時点で最大の関心事といえる。

 来夏に改選を迎える現職は自民、立民に加え、公明党と希望の党の4人。これまでの自民の得票数や組織力を踏まえると、候補が1人なら「再選は確実視」(党関係者)される一方、2人立てば票が割れて全体の当選ラインがぐんと下がる。情勢が一気に流動化し、大激戦になるとの見方が大勢だ。

 こうした観測に自民県連幹部は「今のところ、何も決まっていない」と繰り返すが、複数擁立への関心は県連内でも高まるばかり。「みすみす野党に1議席を譲るのか」「消費増税を控え、2人で戦うのは厳しい」。党は20日に現職・島村大氏の公認を発表。主戦論と慎重論が交錯する中、関係者は他の選挙で繰り返されてきた党本部主導の強気な擁立劇にアンテナを張り巡らせている。

 自民の動きには、連立を組む公明も警戒心を隠せずにいる。統一選と参院選が重なった2007年は、地方選は完勝したものの、参院選は神奈川をはじめ埼玉、愛知の3選挙区で敗北。党は苦い経験を教訓に例年より早く選挙態勢づくりを進めており、2日には自民や主要野党に先駆けて現職・佐々木さやか氏の公認を発表した。

 県本部の幹部は「目の前の課題に着実に結果を出していく」と強調する一方、組織内からは自民に対するけん制の声も上がっている。「もし2人立てたら、バチバチやるしかない」

 神奈川選挙区は野党サイドも一目置く全国屈指の“主戦場”だ。立民の枝野幸男代表が「2議席取らせていただく」と明言すれば、国民民主党の玉木雄一郎共同代表も「原則、候補者を立てたい」と応戦。無所属の国会議員らも擁立を模索しており、旧民進系勢力による主導権争いが表面化している。

 一連の火種は、現職・牧山弘恵氏が出馬に意欲を示している立民の動向だ。16年は民進党(当時)で出馬した現・元2人のうち現職が苦杯をなめたにもかかわらず、どこまでも好戦的だ。「本当に2人立てる体力があるのか」。所属議員でも見通せず、県連幹部も枝野氏の本気度を探る。国民民主は党幹部の強気な姿勢を踏まえつつ、候補者調整も視野に戦略を練る構えだ。

 旧民進系の“分裂”を横目に、17年2月に新人の浅賀由香氏の公認を決めた共産党は「複数改選の選挙区で調整はない」(田母神悟県委員長)ときっぱり。各党が野党協力を否定する姿勢を示しており、候補者乱立は必至な情勢だ。

 一方、希望の党代表の松沢成文氏は24日の結党大会後の会見で、「地元なので神奈川(選挙区)で出る可能性は高い」と言及。「自民でも抵抗野党でもない『第3の道』として、賛同できる政党との連携はあり得る」と「第三極」の選挙協力に含みを持たせる。

 16年の参院選に候補を立てた日本維新の会や社民党は、情勢を見極めながら戦い方を探っている。

 国政選挙で繰り返されてきた野党乱立。旧民進系の一人は、ため息を漏らす。「党本部が地元の頭越しに元の仲間をけん制している。競合すれば票を食い合って与党を利するだけなのに」

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