新型コロナウイルス感染を車の窓越しに採取した検体で調べる「ドライブスルー方式」のPCR検査センターが27日、藤沢市保健所(同市鵠沼)近くの駐車場に開設された。運営を担う同市医師会が検査のデモンストレーションを実施し、報道陣に公開した。
かかりつけ医を受診しPCR検査が必要と判断された患者役の医師会職員が、乗用車で来所。大型テントでしつらえ感染防止対策に配慮したセンター内に移動し、医師が窓越しに鼻から綿棒を挿入して粘膜などを採取した。所要時間は数分程度。結果は1日半ほどで判明するという。
検査は同日から5月6日まで(日曜休診)、医師2人、看護師1人、事務職1人の体制で1日当たり最大12件の実施を予定。新型コロナの感染拡大が続く中で検査体制を強化し、過重状態になっている保健所の負担軽減につなげる。
同市医師会の鈴木紳一郎会長は「ゴールデンウイーク期間中が正念場。発熱などの症状が出ていながら検査ができない患者を出さないよう、保健所と役割分担し、新型コロナウイルスの感染に対する地域医療体制を下支えしていく」と話した。
検査は同医師会所属の医療機関からの紹介による完全予約制で、本人または家族の運転によるマイカーなどで来場できる人が対象。