
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の発令を受け、黒岩祐治知事は7日、県民に向けたメッセージを発表した。外出自粛は「いのちを守るために欠かせない取り組み」とし、「緊急事態という強い危機感を持ち、適切な行動を取るよう強くお願いします」と呼び掛けた。
主な内容は、▽オーバーシュート(爆破的患者急増)回避のため5月6日まで外出を自粛すること▽医療崩壊を防ぐため、医療機関では不急の入院や手術をできる限り抑制・延期すること▽生活や県内経済を守るため、食品販売や金融をはじめ、保育所や放課後児童クラブといった生活に関わりの深い事業者には業務継続を求めること─など。
外出自粛については「特に夜間」とした上で、キャバレーやナイトクラブなどの利用自粛を要請。さらに不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたぐ移動を避けるよう求めた。
医療崩壊防止に関しては、医療従事者らが一部で不当な対応を受けていることに触れ、改めて「スタッフや家族への誤解や偏見に基づく差別を行わないようお願いします」とした。
このほか、県民や事業者から相談を受ける専門のコールセンターを設置、8日から稼働するとした。