平塚市が進める旧龍城ケ丘プール跡地一帯の公園整備事業を巡り、NPO法人「暮らし・つながる森里川海」(臼井勝之理事長)など環境問題に取り組む4団体が11日、要望書を連名で市に提出した。
5月29日に地元住民向けに開催された説明会の内容を受けたもので、▽利益誘導型施設と想定され、市民に向けた「真の公園整備」ではない▽市民の意思が反映されない▽市民全体の理解を得られていない-などと指摘。民間事業者の収益を公園整備に活用でき、市側の費用を抑えられる点などを特徴に挙げる「パークPFI方式」による市の計画の撤回などを求めている。
また疑問点として、物販施設や駐車場の想定規模が大きく、休憩施設や商業施設を兼ね備えた「道の駅」との違いが分からないことや、砂浜の養浜や自然環境保全策、試算の根拠などを列挙。これらについて説明も求めている。
臼井理事長は「開発自体を反対しているのではないが、市民が納得できるよう十分な議論を尽くしてほしい。市民もわが事として考えてほしい」と提出の意図を説明した。