来年2月に3期目の任期満了を迎える厚木市の小林常良市長は8日、かつて自らが提案し制定された「市長多選自粛条例」について、「その精神はやはり大切であるし、施政の上で制定時と現在と(認識は)変わっていない」と述べた。ただし、今後の進退については明言を避け、「日々の職務を全うしていく」と述べるにとどめた。
同日の市議会本会議で、名切文梨氏(あつぎの会)の一般質問に答えた。
同条例では「清新で活力ある市政運営を確保する」との目的を掲げ、市長の在任期数を3期(12年)までとする努力規定が盛り込まれている。小林市長は条例が「マンネリ化や停滞がなく、いつも新鮮であるべきという基本的な姿勢」を示したものとの認識を説明。その上で「そういう(多選による)弊害をなくすための姿勢に変わりない」と理解を求めた。