教員の働き方改革の一環として県教育委員会が打ち出した県立高校の部活動「週休2日制」を巡り、黒岩祐治知事は19日、社会問題化する長時間労働の是正に向け、「ありとあらゆる業種について徹底しないといけない流れでやむを得ない」との認識を示した。
県教委は週平均2日以上に相当する休みを盛り込んだ指導計画を策定し、4月から適用する方針。知事は「改革という言葉は非常に重い言葉。待ったなしの状況」とスピード感を持って取り組む必要性を強調した。
ただ、部活動に情熱を傾ける教員の存在に触れ「部活動にやりがいを感じている先生もいる。名門校には必ず立派な指導者がいる。寝食を忘れて打ち込んでいる人も大勢いると思う」と共感をにじませた。
その上で「どうしたら新しい働き方ができるのか、みんなで知恵を絞る必要があるのではないか」と教員の働きがいの確保と負担軽減の両立を図ったルール作りを求めた。