
小泉純一郎元首相が7日、都内の日本外国特派員協会で記者会見し、韓国と北朝鮮が首脳会談実施などで合意したことについて、「北朝鮮が『トランプ米大統領は戦争も辞さないのでは』という恐怖感を覚えたから話し合いに乗ってきた。(国際社会の)圧力が成功した」との見解を示した。
小泉氏は城南信用金庫顧問の吉原毅氏とともに脱原発を主なテーマに会見。間もなく丸7年を迎える東京電力福島第1原発事故に触れ、「これまで原発が動いていなくても電力が足りずに停電したことはない。原発ゼロでやっていけることを証明している」と訴えた。
安倍政権下で原発再稼働の動きが進む中、海外メディアなどは、次男で首相候補といわれる進次郎氏(衆院11区、自民党筆頭副幹事長)の動向に注目。「進次郎氏が首相に就けば原発ゼロが実現できるか」と質問すると、小泉氏は「(進次郎氏が)自分で判断すること」とかわした。
東日本大震災後、脱原発を国民運動として取り組んでおり、現職の政治家や政党には働き掛けていないと説明。その上で「進次郎にもあれをやれ、これをやれとは言っていない。でも私の講演を動画などで見ているようだ。どういう動きをするか、予測はつかないが、私より勉強家だからよく考えているんじゃないか」と含みを持たせた。