2017年から休止状態が続く中学校給食再開を目指しながらも、関連事業費の来年度予算案への計上を断念した大磯町。町議会は22日の常任委員会で、総事業費や現在の検討状況について町に説明を求めた。しかし、町側は従来の説明を繰り返した上、中﨑久雄町長の“失言”で議論が紛糾。町の姿勢をただしたい議会側の思惑は空回りし、結論を出せないまま審議打ち切りが決まった。ある議員が言う。「今の状況で審議を続ける意味があるのか」
誰も指摘をせず
「(昨年12月に補正)予算案を否決され、給食再開はしばし立ち止まらないといけない。否決の判断をした議会にボールはある。しっかりと検討してほしい」
常任委で発した一言が議会側の怒りに火を付けた中﨑町長は、神奈川新聞社の取材に「議会も予算を否決したことの説明責任を果たしてほしいと言いたかった」と釈明したが、行政のトップが議会に対案を求めたようにも映る発言に議員の反発は収まらなかった。