
任期満了に伴う藤沢市長選(2月9日告示、16日投開票)で、元県議の加藤なを子氏(61)が9日、無所属で立候補すると表明した。共産党が推薦する。同市長選の出馬表明は、元衆院議員の水戸将史氏(57)、現職の鈴木恒夫氏(70)に続き3人目。
同市内で会見した加藤氏は「不要不急の大型公共事業・開発を縮小、中止し、暮らし、福祉、子育て最優先に税金の使い道を切り替え、人が大切にされる市政を実現する」と、現市政からの転換を主張。
重点政策として、▽直営自校方式で中学校給食の実施▽認可保育園増設による待機児童ゼロの実現▽中学3年までの医療費無料化の所得制限撤廃▽育鵬社の歴史、公民の中学校教科書採択に反対ーなどを掲げた。
東海道線大船―藤沢間で浮上している「村岡新駅(仮称)」構想については、「市民の声を聞こうという姿勢が見られない。周辺整備も含め中止すべきだ」と訴えた。
加藤氏は県立小田原城東高卒。2003年4月から市議を3期、15年4月から県議を1期務めた。