黒岩祐治知事は26日、2017年の県政重大ニュースのトップ10を発表した。1位は20年東京五輪の費用負担問題の大枠合意(2075票)、2位は津久井やまゆり園の再生基本構想の策定と共生週間の設定(1852票)、3位は棟方志功作の板画紛失(1355票)だった。
県が事前に選んだ30候補を対象にインターネットなどで投票を受け付けた。11月21日~12月15日に過去最多の5837人が投票。有効投票数は2万4713票に上った。
知事自身は1位に同園再生基本構想を挙げた。「職員が家族会に寄り添って支え、素晴らしい結果につながった」とねぎらい、「形にしていくことで福祉先進県といった名声を取り戻したい」と強調。
五輪の費用負担問題は「テレビ出演なども含め相当力を入れて動いた」と振り返った。一方、板画の紛失については「お恥ずかしい限り。二度とないように再発防止に努める」と述べた。このほか、4位に県内でのヒアリ確認、8位に厚木基地から岩国基地への米空母艦載機移駐開始が入った。