米軍上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷、旭区)で国際園芸博覧会(花博)の招致を目指す市は21、22の両日、瀬谷、旭区役所で花博基本構想(素案)の市民向け説明会を開いた。市は「花博は基地跡地のまちづくりと経済活性化につながる」などと意義を説明。参加者からは招致決定の時期など関心の高さをうかがわせる質問もあった。市は来年1月19日まで素案への市民意見募集を実施している。
素案によると、花博は国が主体となり、2026年4月から半年間開催。会場は国有地を中心とした80~100ヘクタール。入場者数を過去の事例などから1500万人以上と想定し、近隣駅からのシャトルバス輸送などのほか、新たな交通についても将来の土地利用計画を踏まえて検討している。
会場運営費を320億~360億円、会場建設費を190億~240億円程度と試算。国費も活用して公民連携で縮減を図る。
21日夜に瀬谷区役所で行われた説明会には地権者を含む区民ら約20人が参加。「もし招致決定となればいつごろか」「どんな名称になるのか」「ライバルとなる他都市はあるのか」といった質問があった。市担当者は「開催主体の国が中心に名称を考える。現時点で国内外の他都市による招致の動きは把握していない」などと答えた。
市は本年度内に基本構想案を取りまとめた後、国に正式要請する予定。市民意見募集の問い合わせは、市政策課電話045(671)3125。