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サーファー連携、命救う 横須賀市消防が感謝状

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2017年12月12日(火) 13:24

感謝状を受け取った真野さん(中央)とプロウインドサーファーの香村さん(左)=横須賀市消防局
感謝状を受け取った真野さん(中央)とプロウインドサーファーの香村さん(左)=横須賀市消防局

 横須賀市消防局は11日、心肺停止状態になった男性(54)に心臓マッサージと自動体外式除細動器(AED)で処置を行い、一命を救ったとして、プロウインドサーファー3人と男性会社員の計4人に感謝状を贈った。男性は後遺症もなく社会復帰。4人はいずれも救命講習を受けた経験があり、「連携プレーがうまくいった」と振り返った。

 感謝状が贈られたのは、「TEARSウインドサーフィンスクール」(同市津久井)のスタッフで、5月に横須賀で開かれたワールドカップにも出場した山田昭彦さん、国枝信哉さん、香村治彦さんの3人と、スクール生で川崎市宮前区の会社員、真野喜臣さん。

 男性は10月12日午後2時すぎ、ウインドサーフィンを終えて海から上がり、スクール近くの駐車場で片付けをしていた時に倒れた。居合わせた4人は救急車が来るまでの7分間、近くの病院にAEDを取りに行ったり、ウエットスーツを脱がせて心臓マッサージを始めたりするなど役割を分担。周囲の安全を確認し、除細動を2回行った。男性は直後に病院に搬送され、10日後に歩いて退院したという。

 香村さんによると、同スクールのスタッフは全員が救命講習を受講。真野さんも学生時代に消防士を志し、都内でより実践的な「上級救命講習」を受けた経験を持つ。家族と市消防局を訪れた真野さんと、香村さんは「近くの喫茶店の人が通報してくれるなど、いろいろな人が協力してくれた。場所もタイミングも良かった」と笑顔。男性はすでに車で海にも来ているといい、市消防局の佐藤正高局長も「迅速で確実な連携プレーで1人の尊い命を救ってくれた。感謝している」とたたえた。

 
 

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