三浦市三崎の二町谷地区の埋め立て地利活用について、市は7日、水産関連施設事業用地(約1・6ヘクタール)に進出する1事業者を決定したと明らかにした。市議会本会議で説明した。
事業者は鮮魚販売などを手掛ける「ヨンキュウ」(愛媛県宇和島市)で、同日に同用地の貸し付けを決定。同社は三浦市内に事業所があり、鮮魚加工作業などで使用するため同地区に進出。面積は約530平方メートルで、今年度内の事業用定期借地契約の締結に向けて協議を進めているという。
また、市は新たに1事業者から同用地への進出希望を6日に受けたと明かした。面積は約330平方メートルで、「近日中に(市有地)借受願が提出される見込み」とした。
同地区は水産業振興を目的に造成され、2007年に約8・6ヘクタールの分譲を始めた。同用地への進出は、これまで3事業者で、面積は計約1400平方メートル。いずれも定期借地利用となっている。このうち2事業者はすでに稼働し、残る1事業者は水産物出荷場の建設に着手した。
多目的活用事業用地(約7ヘクタール)については、1事業者への分譲を前提に協議中で、基本協定締結に向けて本年度末に一定の方向性を示すことを目標にしているという。