河野太郎外相(衆院15区)が29日、衆院外務委員会の開会に伴うあいさつで、六つの重点分野を中心に外交課題に取り組む意向を表明した。
8月3日に就任し、11月1日に再任された河野外相は「この4カ月、世界を駆け巡り、職責の重さと重要性を痛感している」と説明。29日未明の北朝鮮によるミサイル発射について「あらゆる手段で圧力を最大限まで高め、北朝鮮が政策を変える状況をつくらなければいけない」と訴えた。
重点分野として(1)日米同盟の一層強化(2)中国・韓国・ロシアなど近隣諸国との協力関係強化(3)自由貿易の推進(4)軍縮、女性の活躍推進など地球規模課題の解消(5)中東の平和と安定への貢献強化(6)自由で開かれたインド太平洋戦略の推進-を列挙。「外交においても人間関係が重要だと強く痛感した。引き続き各国外相などとの信頼関係やネットワークを強化する」と述べた。