逗子市議会は18日、閉会した。会期中、学童保育利用料の上限を引き上げる条例改正案など、財政再建に向けた事業見直しの一環として市民サービスを一部縮小する条例改正案を可決した。
現行は一律月額1万2千円だった学童保育利用料は、上限額を1万7500円とした上で所得に応じ6段階に設定。一人親世帯は1万3千円を上限とした。来年7月から適用される。
このほか、市内2カ所のコミュニティーセンターと逗子文化プラザ市民交流センター(同市逗子)は開館時間が短縮され、市立体育館(同市池子)と池子の森自然公園(同)内の野球場など8施設は休館日が拡大される。市は昨年4月から暫定的に変更していたが、条例改正により正式な変更となる。
市は前市長時代の昨年11月、同趣旨の議案を市議会に提出。だが「重要な判断は12月の市長選後にすべき」「一人親家庭の家計に影響する」など意見が出され、いずれも否決されたため、内容を一部変更して再提出していた。
会期中、市が提出した2019年度一般会計補正予算案など19件を可決・承認。保育や介護などの職員の大幅増員や賃金引き上げを国に求める意見書案など5件も可決した。