台風19号で広範囲に浸水した宮城県丸森町の災害ごみについて、横浜市は17日、19日から来年3月末まで受け入れる、と発表した。受入量は可燃ごみ1500トンと見込み、都筑工場(同市都筑区)で焼却処理する。
町とJR貨物、横浜、川崎両市の4者が17日、覚書を結んだ。
町内の仮置き場にある衣類や布団、生活雑貨などを、川崎市所有の廃棄物輸送用のコンテナに入れ、鉄道で横浜羽沢駅(同市神奈川区)まで輸送した上で、工場に搬入する。処理費用は1キロ当たり13円。
町が東京電力福島第1原発から約50キロの場所にあることから、市が現地でごみの放射能濃度を測定した結果、セシウム134と137はどちらも検出されなかった。
本格処理を前に、市は11月下旬に工場で試験的に焼却。これに対し、ごみが放射能に汚染されている懸念もあるなどとし、市民団体が即刻中止するよう求めていた。