海老名市教育委員会の伊藤文康教育長は17日、主食とおかず、牛乳がそろった中学校での「完全給食」の実施時期について、「2022年度中をめどに準備を進める」と初めて言及した。
教育長は「義務教育段階で、子どもに食の心配をさせたくないという基本的な考え方がある」と説明。完全給食を実施することで勉強や部活動に専念できる環境を整えたいと強調した。
4月に立ち上げた検討委員会の報告を踏まえ、来年2月に実施方式などの方向性を打ち出す考えも示した。
市はかつて、中学校給食を行っていたが、「食べ残しが多い」といった理由から、1981年9月以降、牛乳を提供するミルク給食に変えた。生徒は現在、家庭弁当か、委託業者が調理・配送する弁当かを事前に選択している。
同日に開かれた市議会第4回定例会の本会議で、久保田英賢氏(政進会)の質問に答えた。