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小学校の内装に地元産の木材 小田原、改修が完了

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年11月8日(金) 13:00

木材の素材を生かした昇降口
木材の素材を生かした昇降口

 木材の地産地消を目指す小田原市で、市立酒匂小学校(同市酒匂)の内装木質化改修が完了した。昨年度の市立東富水小に続く2校目で、寄せ木細工や小田原漆器など地元の伝統的な木工技術も取り入れた。児童の環境や文化に対する関心を高める効果もあり、市は取り組みを広げていく考えだ。

 酒匂小の木質化改修は5月末ごろに準備を始め、夏休み期間を利用して工事を実施した。小田原産のスギやヒノキを中心に使い、木に囲まれている雰囲気を出すため、2カ所の昇降口には天井ルーバーやすのこパネルを設置。教室前の廊下に設けた持ち物掛けは、すのこパネルに木製フックを取り付けた。「職員室」「学年室」などのサインは小田原漆器や寄せ木細工などで仕上げている。

 このほか、教室の半分と学習室、廊下を一体化し、1学年の全児童を収容できるホールに改修した。教室を集約し、地域交流室や市民プラザなど地元住民らの交流スペースもつくった。

 また、今月には6年生が室名サインなどを手掛けた職人に伝統木工技術を学ぶ授業を実施、卒業制作も木工品とする。倉澤良一校長は「こうした体験で子どもたちの力もプラスされる。今後も考えていきたい」と話していた。

 小学校の木質化は3年間のモデル事業で、来年度が最終年度。市は3校目の市立豊川小学校での実施を予定しており、モデル期間終了後は毎年複数校での実施を検討するという。

 
 

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