土木職での就職を考えている学生や社会人向けに職場訪問を支援する相模原市の「さがみはら職場ナビ」制度が2年目を迎える。来年度の受験を想定し、10月から2月まで希望者が若手職員と一対一で話をする機会をセッティング。多くの人に利用してもらいたいと応対期間を前回から2カ月ほど拡大し、仕事内容や職場の雰囲気を知ってもらった上で、優秀な人材確保を目指す。
背景にあるのは、深刻な土木職の受験者減少だ。ここ数年、20~30人の募集を上回る受験者はいるものの最終合格の人数が6月の採用試験で確保できず、急きょ秋にも試験を行うことが続いた。東京五輪や災害復興などで土木関連人材の民間需要が高いことも影響している。
初めて実施した昨年度(1~3月受け付け)は北海道や福井など遠方からの問い合わせもあり、10人が申し込み。日程の調整がついた7人が職場を訪問、1時間ほどナビケーター役の職員と話し合った。実際に受験したのは3人だった。
近年は大学で「土木」を名乗る学部が減り、土木職の現場で必要とされる内容を学んでいるか不明な場合もあり「ナビを受けて(学生が持つスキルと仕事内容との)ミスマッチが判明した事例もあった」という。
今回のナビの申し込みは2月16日まで、メールで受け付け。訪問は同28日までの期間で調整する。問い合わせは人事委員会事務局任用班電話042(769)8320。