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軍港めぐり、横須賀市など工夫凝らす
ふるさと納税 返礼品充実に知恵 

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2016年9月27日(火) 10:00

逗子市の体験型返礼品の一例。ウインドサーフィン1日レッスン(ウインドプランニング提供)
逗子市の体験型返礼品の一例。ウインドサーフィン1日レッスン(ウインドプランニング提供)

 サーフィン体験に軍港めぐり、まぐろきっぷ-。三浦半島の各自治体が、ふるさと納税の返礼品充実へ知恵を絞っている。9月から逗子市が制度をスタートすれば、横須賀市は品ぞろえを100種類以上に拡充。特産品やご当地グルメが中心だったラインアップに施設利用券や宿泊券などを加えることで、寄付者を観光客として呼び込み、さらに定住促進にもつなげる狙いがある。

 「愛着を持つサポーター拡大」。逗子市は、まちの魅力発信を狙いに掲げ、100品目を設定。ヨットやシーカヤック、ウインドサーフィンなど逗子海岸でできるマリンスポーツ体験を多く加えた。

 50万円以上の寄付で「ボート・水上バイク免許取得」、100万円以上では「1年間インストラクター付きレンタルヨット」など、高額寄付者には本格的なプランも用意した。市担当者は「まずは逗子に来てもらって魅力を体感してもらう。ゆくゆくは定住にもつなげたい」と話す。

 横須賀市は10月から、寄付額に応じたポイント数で返礼品を選べる方式を導入。高額寄付者らがポイントを分割・合算して使えるなどのメリットがあり、返礼品も現行の22品目から115品目程度まで増やす予定だ。

 人気の「YOKOSUKA軍港めぐり」のチケットや、観音崎京急ホテルの宿泊券、くりはま花の国のバーベキュー券などを新たに加え、「物だけでなく、横須賀に来てもらう工夫や仕掛け」(市担当者)を意識した。

 2015年度に同市へ寄せられた寄付額は約3100万円。一方で、市民が他都市に寄付した影響額は前年度比4倍の約1億1500万円に上る。担当者は「(過熱する返礼品制度に)賛否があるのは承知しているが、せめて収支のマイナスを何とかしたい」。逗子市の担当者も「返礼品をやらないと損をする一方」と明かす。

 15年度の寄付額が約1億4600万円だった三浦市は、往復乗車券や食事券などをセットにした「みさきまぐろきっぷ」を、10月上旬から寄付額1万円以上の記念品に加える方向で京浜急行電鉄と調整している。京急によると、15年度のきっぷ発売枚数は09年8月の開始以降、過去最高の約15万6千枚。市の担当者は「集客を促進し、市内経済の活性化につなげたい」と期待する。

 葉山町も8月から31品目を用意し、制度をスタートさせた。

 
 

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