横須賀市の放課後児童クラブ助成事業を巡り、報告内容通りに運営されていなかったとして、市は「りんご学童クラブ」(同市大滝町)に対し、昨年度行った補助金の交付決定を取り消し、交付済みの全額712万3千円を返還するよう求めた。4日の市議会予算決算常任委員会で市が明らかにした。
市によると、取り消しは5月16日付。施設から提出された日誌や職員出勤簿を確認したところ、職員の配置数や在籍児童数の実態が報告の内容と異なり、補助要件を満たしていなかった。市は同施設に対して今後も運営状況について定期的な報告を求めるとともに、運営実態や書類の調査を行い、安定的な運営ができるよう支援していく方針。
放課後児童クラブは現在市内に62あり、働きながら子育てをしている家庭の小学生などが放課後に過ごせる場として活用されている。