
民進党の枝野幸男代表代行らが2日に旗揚げした新党「立憲民主党」の結党メンバーには、神奈川12区から立候補予定の阿部知子民進副代表も名を連ねた。県内では新人3人も参加する意向を示しており、「排除の論理」で選別する希望の党とは一線を画したリベラル系野党として選挙戦に挑む。
県内で新党に加わるのは阿部氏のほか、ともに元県議の早稲田夕季氏(4区)と中谷一馬氏(7区)、2区から出馬予定の高橋野枝氏。さらに複数の前職が参加する可能性もあるが、現時点では不透明な状況だ。
参加を決めた出馬予定者は、それぞれ「リベラル派の民意の受け皿になる」「多様な声に耳を傾け、市民や団体と連携する」などと強調。自民や希望といった保守陣営への対立軸を鮮明にした。
藤沢駅前で報道陣の取材に応じた阿部氏は、公認の条件に改憲などの「踏み絵」を迫る希望の姿勢を痛烈に批判し、「多様な主張が論じられなければ、民主主義は死ぬ」と指摘。「民意を切り捨てていく政治は間違っていると思い、新党を立ち上げた。これから始まる。グッドスタートだ」と表情を引き締めた。