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IR考
IR・一問一答(6)無所属・井上氏

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年9月7日(土) 11:59

井上 桜氏(無所属)

 初めに1問、追加で市長にうかがう。

 今日、市長は「これから市民に説明」と繰り返しているので、その説明の結果、やはり市民の反対の声が多い場合、誘致をやめるのか。

 次に問題の「白紙」について。市長は「『白紙』というのは決めていないので、誘致表明も裏切っていない」と会見で言ったが、しかし、実際には「白紙」とは、単に決めていないではなく、市民の声を聞いて決めるのだろうと市民に思わせた。意図的に市民を欺いたと言うほかない。現に2年前の公約集では、IRについて、市民、市議会の意見を踏まえた上で方向性を決定と明記している。この市民、市議会の皆さんの意見を今回の意思決定の過程でどう踏まえたのか、具体的にうかがう。

 この公約を普通に読むと、順序はこうなる。決定前に、まず考え方について市民に説明、市議会での議論、市民と議会の意見集約、それを踏まえて初めて方向性の決定だ。今回、全く違うじゃないか。

 市長はこれから市民に説明すると言っているが、意思決定してからの説明では順序が真逆。今回の決定は明確な公約違反であり、市民にうそをついて選挙に当選したということ。こういうことがまかり通るなら、地方自治と民主主義は壊れる。どう釈明するのか、うかがう。

 今回、市長は突然カジノ実現表明をしたが、そのことへの市民の声を今どう感じているのか。現状、民意はどこにあると考えているのかうかがう。

 今後、民意を問うために、住民投票を行う考えはあるか。今回、誘致決定にあたり、ギャンブル依存症や集客の囲い込みによる地域経済へのマイナスなど、導入した場合の負の影響について検証したのか。またその影響をどう捉えているのか。

 誘致判断の理由として、市長は年間来訪者が最大4千万人、市の増収効果が1200億円、経済効果を挙げているが、その根拠は何度聞いても示されていない。先ほど事業者が非公開と言っているが、少なくとも市としてどのような根拠で、これに説得力があると考えたのか、その内訳、根拠を示されなければ、絵に描いた餅であり、「まただますのか」となる。

 もうひとつ、追加でうかがう。書類のぶん投げについて。IRを実現するとした記者会見の後、市長室で会見資料をぶん投げた動画が出回っている。テレビカメラがガラス越しに捕らえたもので、私も見た。確かに市長が書類を投げて、職員が慌てて拾っているように見える。動画再生は数十万回を超え、全国的に横浜のイメージダウンにつながっている。説明が必要ではないか。

市民に説明した結果、反対が多ければ誘致をやめるのか。

 (市長)市民説明の結果、反対が多かったらIR誘致をやめるかだが、まずはしっかりとIRのメリットや懸念事項の対応について市民の皆さまに説明する。

市民、市議会のみなさんの意見を今回の意思決定の過程でどう踏まえたのか。

 (市長)市民、市会の皆さんのご意見と今回の判断ですが、市民からは治安悪化や依存症への不安の声をいただく一方、経済界からはIRの要請書をいただくなど強い期待の声があった。市会においては、IRの調査・検討、市民への説明を丁寧に行うべきというご意見や白紙としている市の姿勢についてご意見いただいた。こうしたご意見を踏まえて、日本型IRに関する調査・研究を進めるとともに、市民への説明会を6月に4回行った。これらを含めて懸念事項への対応、横浜の課題、国や他都市の動向などを総合的に勘案して、横浜の将来に責任を持つ市長としてIRを実現する必要があると判断した。

 市会で賛成がいないということは、議会においては反対を表明されている皆さまと、判断を保留されている皆さまがいるのは承知している。保留の意味は、IRの経済的・社会的効果や懸念事項対策について十分な取り組みができていない状況で、判断できず保留していると理解している。今回これまでの調査、懸念事項対策を進める環境が整ってきたことなどを踏まえて、総合的に判断し、IRの本格的な検討準備を進めることにした。市会にはしっかりと説明し、議論する。市民や市会の皆さまへの説明は、スケジュールに大きな遅れはないとされている国の状況や、IR誘致に向けて準備を進める他都市の状況などを考えると、本格的に準備、検討が必要と考えて、補正予算案を提出した。最終的に事業者とともに区域整備計画を策定し、申請前に市会に諮るまで、市民、市会の皆さまの意見を踏まえるのが必要と考える。まずはしっかりと検討を深めて、市民や市会の皆さまに説明する必要がある。今回の判断と民意の反映について、総合的な判断により、IRを実現する必要があると結論に至った。記者会見でも、これから本格的な準備を進めると言った通り、今後、詳細な調査・検討を進めて、市会、市民の皆さまに説明する。今後は、IR整備法に規定された内容を基に検討する。

民意を問うために、住民投票を行う考えはあるか。

 (市長)住民投票で民意を問う考えですが、IR整備法では住民の意見を反映する場合は、都道府県の同意、公聴会の実施、議会の議決などを民意の反映方法と規定。今後、どのように民意を反映するかは国からの情報を参考に検討する。

誘致決定にあたり、ギャンブル依存症や集客の囲い込みによる地域経済へのマイナスなど、導入した場合の負の影響について検証したのか。

 (市長)IR導入におけるマイナス面は、治安や依存症など懸念事項は法令などの整備であらゆる関係者が協力することで依存症の方を増やさないなどの環境が整いつつある。補正予算案では依存症の実態を調査し、懸念事項の対策を進める。IR区域内の大規模MICEなどの施設でビジネスの機会が創出され、新たな需要と消費を生み出し、経済効果、先進事例のシンガポールは、二つのIRで外国人観光客が10年足らずで倍増するなどの周辺地域へのシャワー効果が確認されている。

市の増収効果が1200億円の根拠は。事業者が非公開と言っているが、少なくとも市としてどのような根拠で、説得力があると考えたのか。

 (市長)IRの事業性、経済効果、市への増収効果については、今回会見で示した数値は、昨年の調査に協力いただいた事業者から提供いただいたのをベースにしている。数値については、事業者へのヒアリングなどで根拠に基づいて算出されたものと確認している。今後の算定や、専門的な調査を踏まえ、実施方針を策定する中で、市として経済効果の根拠について明確化する。

 (井上…ぶん投げは? 書類のぶん投げについてもお答えください。議事進行、答弁漏れがありますのでお答えください)

 (議長)どうぞ演壇で。

 (井上)答弁漏れが数々あった。まず、最初にこれから市民の皆さんの理解を得ていくと繰り返していたが、では、理解が得られなかった時にどうするか。お答えがありませんでした。そして、もうひとつ。公約について。公約で示していたのは、市民の意見、議会の意見を踏まえて、方向性を決定。現在行われていることとは逆ではないかと。この公約と順序が違うということについて、ご説明がなかった。また、公約にある市民意見と議会の意見を踏まえてということ、市長の中ではいったいどのように踏まえたのか、具体的な答えがなかった。そして、現在、民意はどのようになっていると捉えているのか。これもお答えがなかった。それから、これまで負の影響を検証したのかと聞いた。「これからやります」と答えたが、判断する上で検証したのか。そのことへの答えがなかった。そして、書類をぶん投げた。あまり良い言葉ではないかもしれないが、ちまたではそう言われている。これは何なのか。していないなら、していない、落としたとか、きちんと説明しないと。横浜市のイメージを大きく損ねているのでご説明いただきたい。

 (議長)質問、および答弁を整理しています。

 (議場…関係ないこと答える必要ないぞ!)

 (井上…関係ありますよ。関係あるでしょ、IRカジノなんだから)

 (市長)ただいまの質問には、先ほど答弁した通り。書類のぶん投げですが、手が滑ったことは間違いない。

 (井上)もう一回、議事進行で答弁漏れ指摘だとしてもいいんですよ。全く答えていないから。公約と順序が違うと。そのことさえ、認めないのか。このことについて、もう一度聞きます。公約と順序は違わないのか。もしも、これについて認めることさえない、具体的に踏まえたというなら、市民の意見をどう捉えているのか。結局、「総合的に」とか、全く説明になっていない。このことについて、公約との関係できちんと答えてもらいたい。ご自分の公約ですから。公約がどう守られたということについて、具体的に説明できないのであれば市長失格だ。

 (市長)このカジノっていうのは日本初ですし、ナショナルプロジェクト、国家プロジェクト。大変慎重な判断を要する。私としては、平成26年度からいろいろな予算を頂戴しながら慎重に検討を重ねた。これからまだまだIRについて、市民の皆さまに理解いただいていない。私どもの説明が足りていないと思う。これからしっかりとご説明して、将来のこともあるという指摘もある。そういう意味で、しっかり説明して、議員の先生方ともこのような場で議論していくということ。以上です。

 (井上)仕方がないから、もう一度、議事進行で答弁漏れ。説明するという話は聞き飽きた。その説明の結果、「それでもカジノは駄目」という声が多かったらどうするか、と聞いている。先ほど聞いたが、これが公約と順序が違うのではないかと。公約違反ではないかと言っていることと密接に関係している。公約は市民の意見を踏まえて、方向性を決定する。今、決定しても戻れないのか。こうおっしゃっているのか。それとも、市民の意見を聞いて変わるかもしれないと。そこについて答弁がありません。きちんとお答えいただきたい。

 (市長)私もですね、いろいろな場面で意見交換して、お話を聞かせてもらった。私の認識では、今までの時間の中で絶対反対であるとか、市民の9割が反対という、説明会でたくさんの方が反対とは知っているが、全体的には支持いただくことが多かった。この言い方が…。ともかく、しっかりとご説明し、議論したいと考えている。以上です。

8人の質問と、市長の答弁の詳報 ⇒ IR誘致、一問一答 横浜市会で論戦

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