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特産品開発へ官民学結束 清川村と相模女子大・短大が協定

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年8月29日(木) 05:00


 清川村の食材を生かした特産品を開発する官民学一体のプロジェクトで、同村と、相模女子大、同大短期大学部(ともに相模原市南区)が連携や協力に関する包括協定を結んだ。3者は昨夏からプロジェクトに取り組んでいるが、協定を後ろ盾とし、連携をさらに進めるのが狙い。年内には第1弾となる村のブランド豚を使った商品の発売を予定しており、関係者の士気は高まっている。


新たな特産品メニューのレシピを話し合う学生ら=7月13日、清川村煤ケ谷
新たな特産品メニューのレシピを話し合う学生ら=7月13日、清川村煤ケ谷

 プロジェクトは、村が今年3月に整備した複合施設「ローカルイノベーション拠点」(同村煤ケ谷)を活用する試みの一つ。新たな産業創出を目的としている同拠点の稼働に先駆け、昨年7月に発足した。

 各種の栄養学科を擁し、食物に関する豊富な知見を持つ同大と同大短期大学部に、村が協力を頼んだのがきっかけ。村の移住者でつくる「地域おこし協力隊」の一員や、同拠点で営業するカフェレストランの経営者も加わっている。

 学生らは毎月、同拠点を中心に活動。ブランド豚「清川恵水(めぐみ)ポーク」と村の地場食材などを組み合わせたソーセージや、ジェラートの開発に取り組んでいる。


包括協定の締結書に署名する風間学長(左)と岩澤村長=26日、相模原市南区
包括協定の締結書に署名する風間学長(左)と岩澤村長=26日、相模原市南区

 今回の協定は、このプロジェクトの推進体制を正式に構築するもの。今月26日には締結式が同大などのキャンパスであり、新たな特産品の研究・開発▽村政情報発信や観光振興▽村民サービスの向上・地域社会の活性化▽教育・文化の振興-などの6項目で連携を強化し、地域の活性化に協力していくことを確認した。

 村側には、全国で地域連携に取り組む同大などのノウハウを得てプロジェクトに弾みをつけたい狙いや、「協定をきっかけに多くの学生らに村の存在を知ってもらいたい」(岩澤吉美村長)との思いがある。一方、大学側は「住民との交流などを通じ、地域の現場で学びの場が得られる」と期待しているという。


開発に取り組む学生と、ジェラートを試食する風間学長(右から2番目)、岩澤村長(右端)=26日、相模原市南区
開発に取り組む学生と、ジェラートを試食する風間学長(右から2番目)、岩澤村長(右端)=26日、相模原市南区

 締結式ではソーセージなどの新メニューの進展が報告され、学生からは「徐々にいいものができていく達成感がある」「村の魅力も分かってきた」といった声も。式典後には試食会が開かれ、同大・同大短期大学部の風間誠史学長は「ソーセージの中には既に完成度が高いものもある。学びを実践する場になっている」と評価し、岩澤村長は「若い人たちの感性を大いに生かしてもらっている」と手応えを口にした。

 プロジェクトではソーセージの年内、ジェラートの来春発売に向けて開発を進めていくという。

 
 

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