秦野市は1日、ごみの分別促進を目的にしたスマートフォンなどのモバイル端末向け無料アプリ「さんあ~る」の配信をスタートした。市内全20地区別の可燃ごみや資源物の収集日、出し方の注意などを手軽に確認できる。市は多くの市民にアプリを活用してもらい、分別と資源化を進めたい考えだ。
市では、ごみと資源物の収集日を記載したカレンダーを市役所や公民館で配布したり、市ホームページでも掲載したり、ごみの出し方について周知を図っているが、環境資源対策課に入手先を問い合わせる声も多かったという。そこで外出先でもごみの収集日などを確かめられ、資源化の意識を高められるアプリの導入を決めた。
同課によると、利用できるのは日本語と英語の2言語。利用者が居住地を設定すると、トップ画面で地区のごみ出し日程を確認できる。また、前日と当日朝に収集内容を通知する。
アプリは綾瀬、座間、平塚市でも導入され、秦野は4市目。市と伊勢原市は広域で可燃ごみ焼却に当たっており、秦野市曽屋の「はだのクリーンセンター」と伊勢原市三ノ宮の伊勢原清掃工場で焼却される。同工場は老朽化により2025年度末までに90トン焼却炉の稼働停止を予定し、ごみ減量が課題となっている。
3月末時点で減量目標を達成するには1人1日当たり約63グラムの削減が必要。同課の担当者は「ごみの分別促進へ、アプリが一翼を担ってほしい」と活用を呼び掛けている。
問い合わせは、同課電話0463(82)4401。