
横浜港の港湾運送事業者243社でつくる横浜港運協会は19日、横浜市中区で定時総会を開いた。山下ふ頭の再開発をカジノなしで進めるため2019年内にマスタープラン(基本計画)を独自に作成し、市に提案するとした。
マスタープランには▽展示面積25ヘクタールの国際展示場▽ディズニークルーズなど大型クルーズ船の国際クルーズ拠点▽中長期滞在型ホテル▽コンサート・劇場ホール▽世界一流のイベント-を盛り込むとした。
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜港への誘致に反対を掲げる藤木幸夫会長はあいさつで「港湾で働いた先輩たちの苦労の積み重ねで、横浜港が市民全体の生活を支えてきた。われわれの港を160年間つくってくれた先輩たちと同じように、私たちも港を守ろうではないか。私たちは『行動する集団』だ」と述べた。
同協会は5月、MICE(国際会議や展示会など)施設やホテルを主体とした山下ふ頭の再開発を進めるための新組織「横浜港ハーバーリゾート協会(YHR)」を設立している。