水産物被害を防ぐ庇(ひさし)を設けるため、三浦市が三崎水産物地方卸売市場(同市三崎)前の岸壁で行っている工事で5月、稼働中の重機が横転する事故があったことが18日、分かった。けが人はなかったが、工事が一時中断したという。
同日開かれた市議会第2回定例会の総務経済常任委員協議会で、市側が報告した。
市水産課によると、5月20日午後3時半ごろ、業者が地中の障害物を取り除く作業をしていたところ、掘削機が横倒しになり、破損した。運転手と指示を出すオペレーターとで指示の誤解があったのが原因。市は同日から工事を中断し、安全対策を施した上で、今月18日に再開した。
工事は、市場の高度衛生管理化工事(2018年12月~20年9月)の一環。庇は日射や鳥による被害を防ぐもので、今年5月に着工した。同課の担当者は「工事全体の工程に影響が生じないようにしていく」と説明した。