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三浦市立8小学校を3校に 少子化で市教委が統廃合案

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年6月17日(月) 21:45

 三浦市教育委員会は17日、市立学校のこれからの教育の方向性を示す「市学校教育ビジョン案」を公表した。少子化に歯止めが掛からず、教員の働き方改革の必要性も増す中で小中一貫教育の推進が必要とし、中学校の数(3校)に合わせ、小学校も現在の8校から3校に統廃合することを目指す。

 ビジョン案では、子どもたちが未来をたくましく、しなやかに生き抜く力などを育むとし、そのために小中学校で求められる取り組みとして、▽主体的で対話的な深い学びの実現▽いじめや不登校といった生徒指導上の課題の改善▽教師の指導力向上-の3点を列挙。

 これらの実効性を高めるため、9年間を見通した教育課程編成と一定規模の児童生徒数、教職員数の確保を「車の両輪のように同時に実施することで大きな成果を生み出す」とし、25年度をめどに地域性を踏まえた「1中学校区1小学校」の教育環境を整えることを目標に据えた。


 市教委によると、市立小学校が3校ある三崎地区と4校ある南下浦地区で、早ければ秋にも地域協議会準備会を設置。その後の協議会で小学校の設置場所の選定や通学手段など児童らの負担軽減策について話し合う。一方、小中一貫教育については、教育部会を新設するなどし、あり方を研究する。

 17日に開かれた市議会6月定例会の本会議で、ビジョン案に対する見解を問われた及川圭介教育長は「小中一貫教育の推進は子どもたちの未来のために最善と考えている。丁寧に説明し、理解を得る努力をしていく」と述べた。

 市内では少子化が進み、児童・生徒数が減少し続けている。市教委によると、19年度の児童数は1576人、生徒数は913人。1983年度のそれぞれ30%程度、35%程度まで落ち込んだ。小学校は現在、8校中5校が全学年1学級で、24年度には7校まで拡大すると見込まれている。

 一方、市教委が16年度に保護者や教員を対象に実施したアンケートでは、約95%が「2学級以上がよい」と回答。これを踏まえ、市教委は昨年3月、「目指すべきは1学年複数学級」「1学年50人以上を確保するためには単純計算で4校」などと明記した基本方針骨子案を示していた。

 市教委は7月16日まで、ビジョン案に対するパブリックコメントを実施している。

 
 

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