
海水浴シーズンに向けて、横須賀市消防局三浦消防署は4日、三浦市・小網代湾で、NPO法人「小網代パール海育隊」と連携し、水難救助訓練を実施した。
同局は同法人と水難事故発生時の船舶提供に関する協定を締結しており、この日は同消防署の隊員15人が消防と同法人の計2隻に分乗。操船方法のほか、ブイを要救助者に見立て、現場状況に応じた要救助者への接近の流れを確認した。
同消防署によると、同市では例年6月から9月にかけ、海水浴中に溺れたり、船舶が転覆したり、釣り人が岩場から転落したりといった水難事故が多発。昨年は13件で出動し、救助された16人のうち10人の死亡が確認された。同消防署は特に飲酒した状態で海に近づく際の注意を呼び掛けている。
同消防署の亀井隆宏署長は「本格的なレジャーシーズンを前に、いざというときにしっかり連携できるよう訓練を重ねたい」とした。