横浜市は、横浜臨海部の新たなにぎわい拠点として再開発を計画している同市中区の山下ふ頭(47ヘクタール)の地盤データの公開を始めた。再開発を担う民間事業者を公募する方針を掲げる市は「多くの事業者の間で高まる関心に応えるため」としている。
市が公開したのは、深さごとの土質を表す10カ所の「ボーリング柱状図」。ふ頭を建設した昭和30年代に行ったボーリング調査の結果も含まれている。高層ビルを建設する際に必要となる地盤データで、多くの場所では深さ18~20メートルで地盤が非常に強固になっている。
先行して開発する山下公園側の1期エリア(約13ヘクタール)を巡って市は、倉庫事業者などの移転状況をみながら開発を担う民間事業者を公募し、2020年度の完成を目指す。
市が「ハーバーリゾートの形成」をうたう全体の完成目標はおおむね25年ごろ。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の最有力の候補地とみられている。