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小中5校→小中一貫校2校へ統廃合 二宮町計画案

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年5月24日(金) 05:00

二宮町立小中一貫教育校の設置スケジュール
二宮町立小中一貫教育校の設置スケジュール

 二宮町教育委員会は23日の定例会で、現在計5校ある小中学校を2030年度に小中一貫校2校へと統廃合する計画案をまとめた。県教委によると、全公立小中学校を施設一体型の一貫校に再編するのは県内市町村で初めて。人口減少に直面する町は小中学校の「縦の統廃合」に踏み切るが、地域の拠点を失う住民の理解を得られるかは不透明だ。

 計画案では22年度から一貫教育を段階的に導入。当面は現在の校舎を使用したまま、(1)二宮小と二宮中(いずれも同町二宮)(2)山西小(同町山西)と一色小(同町百合が丘)、二宮西中(同町川匂)-の2ブロックに分かれて小中教員が相互乗り入れして授業などを行う。

 その後、一色小の校舎を改築し、26年に二宮西中との施設が一体となった一貫校「一色・二宮西小中学校」をスタート。30年度には二宮中が二宮小を、一色・二宮西小中が山西小をそれぞれ吸収する形で合併する。今後は義務教育学校制度の導入についても検討するという。


二宮町立小中学校5校
二宮町立小中学校5校

 町の人口推計では60年にピーク時から半減。児童数も1980年代の約5千人から2019年度は約1800人、50年度にはさらに約900人まで減る見込みだ。町教委は校舎改修費用を2校で約22億円と試算。「老朽化した現状の小中5校を改修して維持するより35億円安くなる」と説明する。

 県教委によると、県内ではモデル事業を含め11市町が小中一貫教育の取り組みを導入。多くは校舎が分離したまま教員同士が連携する形態という。

 町は7月に町内6カ所で意見交換会を実施し、町民に理解を求め、本年度中の計画策定を目指す。


 ◆小中一貫教育 小中学校9年間を見通したカリキュラム編成をし、中学校教諭が小学生に授業をするなど、小中の教員が相互連携することができる。学校教育法が改正され、2016年に義務教育学校と小中一貫型小学校・中学校が制度化された。一貫型小中には校舎が同一または隣接の併設型と、校舎が別々のままの連携型がある。いずれも小中で校長は1人ずつだが、義務教育学校は校長は1人で、教育課程の区割りが自由に行える。


“生き残り”へ決断 理解と反発住民複雑


小中一貫教育校設置計画案を決めた二宮町教育委員会の定例会
小中一貫教育校設置計画案を決めた二宮町教育委員会の定例会

 「学校がなくなるのは地域にとっては残念だけど、(小中一貫教育は)前向きに受け止めたい」。

 二宮町教育委員会を傍聴した男性は議論を見届け、町側の姿勢に一定の理解を示した。男性が住む地域の高齢化率は40%を超える。「このままではこの街は立ち行かなくなる。厳しい状況をしっかりと示すべきだ」と危機感を募らす。

 小中一貫教育を巡り県内では、横浜市が16年以降、義務教育学校2校を開校するなど取り組みが加速。本来は進学時の環境の変化から不登校や学業不振に陥る「中1ギャップ」の解消策として国が旗を振るが、実際には過疎化が進む自治体で学校統廃合の“大義”とされるケースも目立つ。

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