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小田原市との合併に反対し署名活動へ 南足柄の市民有志グループ

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2017年8月2日(水) 02:00

小田原市との合併に反対する理由について説明する渡邊代表(中央)ら=7月26日、小田原市役所
小田原市との合併に反対する理由について説明する渡邊代表(中央)ら=7月26日、小田原市役所

 小田原市と設置した任意協議会で合併など中心市のあり方を議論している南足柄市で、市民有志グループが8月、合併に反対する署名活動を始める。任意協のこれまでの議論を見守ってきただけでなく、独自に勉強会も開き、「任意協の議論に民意が反映されていない」と判断。5日に開く集会で反対の意思を表明し、南足柄市の有権者(6月1日現在3万6515人)の半数に当たる、1万8千人強の署名を目指す。

 署名活動を始めるのは、「南足柄市と小田原市との『合併』を考える会」。任意協の会合が始まった後のことし4月、有志25人で立ち上げた。

 先月26日に会見した同会の渡邊紘治代表(74)は、合併後新市の全体像を図るモデルとして「南足柄市域の編入合併」を前提とすることを決めた際の、議論の進め方を問題視。同市議会の設置した調査特別委員会が「新設合併」でまとまったことを報告したが、採決を取らずに「編入」としたことを「強引だった」と批判した。

 このほか、▽将来のビジョンである「新市まちづくり計画」案が事務局主導でまとめられた▽合併に伴うデメリットやその解決策が示されていない-など、反対する理由を列挙。公共施設の統廃合の具体的な検討が先送りされ、市役所本庁舎(同市関本)に置くとした分庁舎の機能や、編入する側の経済活性化策も話し合われていないとし、「今後のまちづくりに必要な項目が協議されていないこと自体がアウト」と指摘した。

 また、市の姿勢について「市単独で生き残る研究や努力をせず、ただやみくもに合併に進んでいる印象を受ける」と疑問を呈している。

 署名活動は集会を開く5日から始める予定。街頭や個別訪問で呼び掛ける。市議会12月定例会で市長らに提出することを念頭に、「10月末までに少なくとも有権者の半数、最低でも加藤修平市長の再選時の得票数(1万1744票)を超えたい」と話した。

 5日午後1時から午後4時半まで、「南足柄市の未来を考える集い」を福沢コミュニティセンター(同市千津島)で開く。定員は先着100人で、参加費は資料代300円。問い合わせは、渡邊代表電話090(4383)9773。

 
 

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