川崎市の5月1日現在の人口が152万6630人となり、神戸市(152万4749人)を抜いて全国の政令市で6位となった。川崎市が政令市に移行した1972年は98万280人で、神戸市より約33万人少なかったが、川崎市の人口増加率が上回る状況が続き、初めて追い抜いた。
市統計情報課によると、最近5年間も毎年約1万2千~4千人ペースで人口増が続いており、市は2030年に158万6900人でピークを迎えると予測する。一方、約6万人の差がある政令市5位の福岡市は36年の166万6千人がピークと推測。川崎市の担当者は「福岡を抜くのは難しいだろう」としている。
同課によると、1924年の市制移行時に約5万人だった川崎市の人口は、都心に働くサラリーマンのベッドタウンとして急増し、73年に100万人を突破。平成元年(89年)前後のバブル期は毎年1万5千人以上の人口増を記録した。その後も武蔵小杉駅や新百合ケ丘駅周辺の開発で増え続け、2017年に150万人を超えた。
平成の約30年間での川崎市の人口増加率は29・22%で政令市トップ。相模原市が20・01%で4位、横浜市は16・14%で8位だった。