三浦市のシティーセールスの一環として川崎競馬場(川崎市川崎区)で年1回開催されている三浦にちなんだ冠レースが今年、10回の節目を迎える。8月4日夜に「三浦すいか特別」など3レースを実施。同競馬場で自治体が協賛したレースの“1着目”といい、市は「効果的なPRの一つなので継続していきたい」としている。
他のレースは「三浦海岸海水浴場特別」「みうら夜市特別」。冠レースは三浦の地場産品や観光PR、同競馬場の集客力向上などを目的に2007年に始まった。県川崎競馬組合によると、地名が付くレースは以前にもあったが、自治体と連携しての開催は三浦市が初。同様のレースは広がりを見せ、昨年度は県も含め13自治体が“出走”した。
市農協などでつくる市地場産品消費拡大協議会が場内にブースを設け、スイカなどを販売。例年約10万円の売り上げがあるという。40~50キログラムの巨大スイカを毎回展示し、来場者の目を引いている。
レースの合間には大型ビジョンに「みうら夜市」(8月開催)や三浦海岸海水浴場を紹介する画像などを放映。レース後には吉田英男市長や市農協役員がプレゼンターとなり、優勝馬主や騎手に副賞として大玉スイカを提供している。
市などは県外で開催されるマラソンなど年間10カ所でイベントに参加し、物産や観光をアピール。競馬場での冠レースや出店について、担当の市営業開発課は「川崎という距離の近さや、他のイベントとは違った特殊性もあり、効果的なPRになっている」と説明する。
4日は午後2時20分から7時ごろまで、スイカやカボチャなど特産品を販売するブースを設置。計11レースのうち、第9~11レースが「三浦すいか特別」をメインとする三浦にちなんだレースで、同7時40分から始まる予定。場内には近隣住民らが訪れる広場があり、同課は「夏休み中の開催なので、海水浴など家族連れの誘客にもつなげたい」としている。