公明党の上田勇氏(衆院6区)が24日の衆院予算委員会で質疑に立ち、加計学園の獣医学部新設を巡る文部科学省の対応について「あまりにも独善的すぎる」と批判した。
上田氏は、新設の背景を(1)地元自治体が四国の獣医師不足が深刻と認識(2)今治市も愛媛県も加計学園も新設に積極的(3)獣医学部の2016年倍率は15倍超-などと説明した。
その上で「当事者全てが新設に前向きなのに、文科省だけが明確な理由も説明せず慎重な立場で改革がなかなか進まない」と指摘。「所管省にこれほど絶対的な権限を与えることが民主的な統治機構においてふさわしいのか大変疑問だ」と述べ、規制改革のあり方について安倍晋三首相に見解をただした。
安倍首相は「規制を管理する省庁では大胆な改革はできない。民間人が入ったワーキンググループと内閣府が改革を進めるのが国家戦略特区。今回の改革も公正なプロセスを踏んで行った」と主張した。