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修学旅行、大山に呼び込め 伊勢原市が取り組み加速

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2019年4月3日(水) 10:20

修学旅行の誘致に向け、市と市観光協会が作製したパンフレット
修学旅行の誘致に向け、市と市観光協会が作製したパンフレット

 中学・高校の修学旅行を呼び込もうと、伊勢原市が取り組みを加速させている。市観光協会と手を組み、あっせんする旅行業者や学校向けのパンフレットを作成して配布を始めたほか、先月には地元の魅力を伝えるホームページを開設した。古来霊山として信仰される大山がある市は、参拝者の宿泊施設である宿坊を生かした修学旅行の誘致に乗り出しており、今後もPRを進めていく。

 大山に伝わる祓詞(はらえことば)を書き写す浄書体験、参拝者が増えるにつれて広まったとされる大山名物の豆腐作り-。A4判のフルカラー12ページのパンフレットには、修学旅行を受け入れている市内の宿坊13軒の紹介や、そこで体験できるメニューが写真付きで大きく並ぶ。

 パンフレットは、国の補助金を活用して5千部を作製。首都圏や中部地方の学校をターゲットにし、1月から配布している。

 メインに据える宿坊体験以外にも、2016年に日本遺産に認定された大山詣(まい)りや、大山阿夫利(あふり)神社社務局で開かれる大山能教室、県立伊勢原射撃場でのビームライフル体験射撃、能満寺での禅寺体験など、伊勢原の歴史や見どころなどを豊富に伝えている。

 先月29日には同じく国の補助金を使い、宿坊の魅力を中心に取り上げるホームページを開設。市商工観光課は「全国でも珍しい宿坊体験と大山詣りを体験できる教育旅行は、生徒の思い出になる」と意気込む。

 市と関係機関が修学旅行の誘致に乗り出す背景には、後継者不足による宿坊の減少などがある。大山にある宿坊は江戸時代に150軒あったが、1988年は56軒、2010年は46軒と減っている。

 一方で、市観光教会によると、同市大山、日向地区の入り込み観光客数は、14年の110万3672人から17年は111万7612人と増加傾向だ。市や関係機関は需要をさらに掘り起こそうと、修学旅行の誘致に着目したという。


宿坊体験の内容と13軒の宿坊の地図を掲載したパンフレット。業者向けで一般向けには配布しない
宿坊体験の内容と13軒の宿坊の地図を掲載したパンフレット。業者向けで一般向けには配布しない

 公立中学・高校の修学旅行の行き先は2年ほど前に決まるとされる。市商工観光課によると、現在予約が入っているのは、宿坊での宿泊を20年6月に予定している名古屋市立中学校の1件。ほかにも東京都内の私立中から要望があり、関西、東海エリアの中学9校も検討している。

 昨年5月には帝京八王子中(東京都八王子市)の2年生44人が校外学習として大山を訪問。1泊2日の日程で宿坊を利用し、大山阿夫利神社での能楽や豆腐作りなどを体験した。学校からは「海外に行った時、日本文化について説明できるので、生徒からの評判は良かった」との声が寄せられたという。

 宿坊13軒の受け入れ人数は473人。今後は、伊勢原市観光協会の職員らがパンフレットを持参して首都圏や中部地方の中学・高校を訪れるなどし、PRを強化する考えだ。

 市観光協会は「歴史と文化を体験できる教育旅行として売り出し、宿坊の文化を次の世代に受け継ぐために宿泊客を確保したい」と期待。同課は「大人になっても大山へ行きたいと思ってもらえるようにしたい」と、将来のリピーター獲得もにらんでいる。

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