黒岩祐治知事は27日、2018年の県政重大ニュースのトップ10を発表した。1位は県立がんセンターの重粒子線治療継続(1271票)、2位は私立高校などの授業料実質無料化(1250票)、3位は免震・制振装置のデータ改ざんなどによる建築物の安全性への信頼の揺らぎ(1215票)だった。
県が主要政策やスポーツ、不祥事などの31項目を事前に選び、11月22日から12月17日までインターネットなどで投票を受け付けた。投票者は過去最多の5883人で、有効投票数は2万6151票だった。
知事自身も「一番苦労したのが、がんセンターの重粒子線治療継続」と振り返り、「一時は絶体絶命に追い込まれたが、医師の確保に当たり、継続することができ、ほっとした。それを県民が見て、評価してくれたことがありがたい」と話した。このほか、5位には「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」の両方に都道府県で唯一選定、7位に障害者雇用状況の不適切計上が入った。
また、来年の展望を問われ「来年は統一地方選、参院選がある選挙の年」と言及。「今の状態を県民、国民がどう判断して次の体制をつくろうという意思を示すかが注目される年になる」と語ったが、知事選での自身の進退については「残された任期を仕上げていくことに全力を注ぎたい」と明言を避けた。