横浜港の関連事業者約240社でつくる横浜港運協会は21日、定時総会を横浜市中区で開いた。藤木幸夫会長は、山下ふ頭(同区)の再開発計画に触れ「カジノを含めたあれ(統合型リゾート施設=IR)には一切関心はございません」とあらためて強調、「将来の人たちや、われわれの先輩が喜ぶような再開発の姿を実現し、横浜を豊かにしたい」と展望を語った。
ギャンブル依存症で家庭崩壊が起きている例を挙げた上で「カジノはもうかるのはいいが、誰からもうけるのか。地元の市民を犠牲にしたくない」と、同ふ頭へのカジノ誘致に異議を訴えた。
その上で「再開発はしなければならないが、今生きている者だけで考えてはいけない」と持論を展開。「歴史の中には、同ふ頭で生きて汗と血と涙を流した人たちがいた。現在過去未来、そのいずれもが納得するような再開発であってほしい」と締めくくった。